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職業体験のできるカフェ

2021/02/07

就労支援カフェ「Cafeスマイル」

フジオカ ヒロタカ - Media for Society 編集長 Profile
カメラマン・デザイナー@藤が丘デザイン。 小学校時代は新聞係。

愛知県名古屋市千種区に居を構える小さなカフェは、若者が自由に就労体験のできるオープンなカフェだ。
社会復帰に戸惑う引きこもりやニートの方へ、貴重な職業体験の機会を提供している。
親しみやすい空間には、近所の常連さんやお手伝いに来る若者たちが集い、日夜にぎわいをみせている。

一流のバーテンダーが店主

店主の荒井憲子さんは、名古屋の繁華街である栄・錦三丁目商店街などでバリバリと活躍してきた、磨き上げられたバーテンダーだ。
昼間はカフェとして営業する同店舗で、夜には本格的なバーとして酒類の提供も行っている。

カクテルコンペティション世界大会4位の実績を持つ。

ドロップアウトの経験と若者支援

荒井さんは学生時代は優等生だった。しかし、周囲の期待に応えるため懸命に勉強を続ける日々の中、ある時、学校への拒否症状が突然あらわれた。
そして高校2年で不登校となってしまった。

昼夜逆転の日々

引きこもり。起きている深夜にはコンビニしかない。
孤独の闇の中にいた。
居場所がない、自分は何の役にも立たない人間ではないか。
不安を抱える若者たちの姿は、荒井さんにとってかつての自分の姿でもある。
彼らに”自分も人の役に立つ人間である”ことを、職業体験を通して実感してほしい。
そんな想いが、荒井さんの現在のカフェ経営の原点となっている。

荒井さんは大学は中退してしまったが、児童心理学の勉強などをしていた。
かつてはフリースクールに講師として訪問し、バーテンダーの講座などもしたことがある。
若者支援はずっとやりたかったことだった。

2016年にクラウドファンディングで集めた100万円を開業資金の一部として、若者支援のできるカフェ「Cafeスマイル」を立ち上げた。

小さな子ども食堂

スマイルメンバーごはん券

来店したお客さんがあらかじめ買ってくれたチケットを子どもたちが利用し、ごはんを食べる。ごはんを食べた子どもは代わりにお店のお手伝いをする。

多くのチケットが来客者の厚意でストックされている。

ラテアートが学べる職業体験

「Cafeスマイル」ではカフェに関わる多くの業務を体験させてくれる。
その中でもラテアートの技術は、新たにカフェを始めたいと考える若者にとって大きな武器となるかもしれない。

絵のセンスは本人次第

アルバイト登用のチャンスも

仕事のスキルを身につけ、時間を守ることのできる若者には、アルバイトとして登用してもらえるチャンスもある。
職業体験から一歩進んだ、責任を伴った社会経験ができる。

職業体験は若者の視野を広げ、自己肯定感を高めるきっかけになる

子どもたちの世界を広げる講座

心理学や筆文字教室、哲学カフェなど

若者たちがさまざま知識や経験を持ち、人生に多くの選択肢が持てるようにと、各種イベントが不定期で開催されている。

関連リンク:Cafeスマイル ホームページ



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