2019/08/07
ピースあいち特別展「水木しげるの戦争と新聞報道」
ピースあいちの今度の企画展は水木しげる氏とのコラボ!
「ゲゲゲの鬼太郎」などの著作で有名な水木しげる氏は21歳のとき、召集令状を受け取り、第二次世界大戦の戦場へ送られた。
厳しい戦況だった南方のニューブリテン島ラバウルで水木氏は片腕を失ってしまった。
「戦争を体験した漫画家として、残さなければならない」と、自身の戦争体験をもとに多くの漫画を描いた。
臨場感あふれる漫画と解説
漫画の中で描かれたページを拡大して表示し、解説を加えることで当時の戦況をリアルに伝えている。
また、「ニューヨーク・デーリー・ニューズ」「ロサンゼルス・タイムズ」など当時の新聞記事を展示し、最前線の兵士が見た「戦場」と、言論統制下の新聞が伝えた「戦時」 のギャップを示している。
将来は語れない時代だ。
手記より(参照:『新潮』8月号)
毎日五萬も十萬も戦死する時代だ。芸術が何んだ哲学が何んだ。今は考へることも許されない時代だ。
画家だらうと哲学者だらうと文学者だらうと労働者だらうと、土色一色にぬられて死場へ送られる時代だ。
人を一塊の土くれにする時代だ。
二つの同時企画
15歳の語り継ぐ戦争―金城学院中学生の平和新聞
金城学院中学生が修学旅行の広島で見た・聞いた・感じたこと、総合学習で学んだことを壁新聞にまとめている。
夏の戦争体験語りシリーズ
取材日は8月6日。広島平和記念日。
「広島原爆被爆」をテーマに 木下冨枝さんの戦争体験が語られた。
夏休みという事もあり、多くの学生や親子連れが木下さんの周りを取り囲み、お話に耳を傾けていた。
滔々と語られる被爆体験とその後の混乱
丁寧で落ち着いた話しぶりの中にも、当時を思い出す木下さんの目の輝きや言葉のためらい、切ない表情があり、さまざまな感情が現れては消えるのが伝わってきた。
ライブだからこそ感じられる強い共感がある。ぜひ戦争体験者本人の貴重なお話を直接聞いてみて欲しい。8月15日まで。(12日は休館日)
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