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ダム建設に翻弄された村の軌跡

2017/07/25

写真家・大西暢夫の写真映像展が開催

Kengo Higashi - Media for Society 副編集長 Profile
コピーライター、ライター@名古屋

7月27日〜30日にかけて、京都のBIT CUBE art spaceで写真家・大西暢夫さんの写真映像展「そこに暮らしがあった」が開催される。

ダム建設計画に翻弄された人たちにフォーカスを当てて、20年以上も取材を続けている大西。今回は、岐阜県徳山村が舞台の写真絵本「ここで土になる」の展示と、熊本県五木村に住む一組の老夫婦を主人公にした映画「水になった村」(※要予約)の上映を行う(映画上映後にはトーク会も実施)。どちらもダム建設地となった村で、五木村は建設計画が中止されたが、徳山村はすでに廃村になっている。

以下は、主催のpeace flag プロジェクトによる紹介コメント。
※Facebookページより転載

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私たちの考える普通の暮らしとはいったい何でしょうか。
普通の暮らしが一番大事とはどういうことなんでしょうか。
当たり前に過ごしていた日常を理不尽に奪われることほど怒りを覚えることはありません。
どうしたらいいのかを思案するとき絶望的な気分にもなります。
それでも変わらない日常があり、豊かな暮らしがあることを知るたびに勇気づけられるように思います。
それが希望となるのでしょうか。
徳山ダムの底に沈んだ村にも、五木のダム建設に翻弄された村にも確かに「そこに暮らしがあった」。
そんな視点で二つの作品を展示したいと思います。

 

<写真展示 写真絵本「ここで土になる」>
ダム建設に翻弄された岐阜県徳山村が舞台です。
「便利」や「豊か」という言葉が町で通じていた意味と全く違うものだということに気づいた…じじばばの一言一言が戦前の 60 年も 70 年も前の話だけれども、僕の中では新鮮で新しいことばかり。それがダムの底に沈んでしまうというのだから大変だ。でも僕はいつの間にかダムという大問題も忘れてじじばばたちの魅力に取りつかれてしまった…ダムになってしまうから注目するマスコミ、ムダな公共事業、環境破壊…データ的なことは専門家に任せる。僕は山村生活にしか興味がないのだ(大西暢夫『ぼくの村の宝物』より)

 

<映画上映とトークの会 「水になった村」>
熊本県五木村に建設予定だった川辺川ダムにまつわる一組の老夫婦の話です。
「…その表情はとても寂しそうだったが、この大地で、先祖や大イチョウとともに暮らしていこうとする強い意志を僕は感じた。ダム建設が止まっても、それにまつわる道路工事は動いていた。やがて、コンクリートの橋げたが、大イチョウに覆いかぶさるようにして立ちはだかった…しかし茂さんはその中で笑顔を忘れていなかった。ここで変わらない暮らしを淡々と続けることが、怒りや言葉より、強いことであると、僕は気づかされた」(大西暢夫『ぼくの村の宝物』あとがきより)

 

大西暢夫 写真映像展「そこに暮らしがあった」

期間
2017年7月27日 (木) ~ 2017年7月30日 (日)
時間
<写真展示>7月27 日(木)~30 日(日)10:00~18:00(※最終日 17:00 まで ※映画上映中はご覧いただけません)、<映画「水になった村」上映会>7月28日(金)10:30 ~12:15、7月29日(土)13:00 ~16:00頃
会場
BIT CUBE art space
京都府京都市左京区一乗寺中ノ田町26-2
http://www.bitcube-kyoto.jp
参加費
<映画「水になった村」上映会>
・7月28日(金):1,200円(子供無料)※上映のみ
・7月29日(土):2,500円(子供無料)※上映後、大西暢夫さんトーク「暮らしを撮るということ」
申込方法
<映画「水になった村」上映会>は要予約
bitwork@themis.ocn.ne.jpまで
もしくは
Peace flag プロジェクトfacebookページより問い合わせ
https://www.facebook.com/events/323124754804644/


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