レトロを守る場所
岐阜レトロミュージアム
岐阜へ向かって上機嫌に名古屋を北上する。
車内のBGMは勿論、中森明菜の「少女A」だ。
”じれったい じれったい
いくつに見えても 私誰でも
じれったい じれったい
私は私よ 関係ないわ
特別じゃないどこにもいるわ
私少女A”
若作りが通用しないほど中年化したフジオカに残る唯一の楽しみは、懐古趣味だけなのである。
岐阜レトロミュージアム。
以前はオートレストだったと思われる食事処の看板が張り付いたままだ。
入り口には「有志のスタッフ」と思われる方たちが案内に立つ。
営利の場所とは違う手作り感とあたたかさ!
趣味の場所に宿る愛情!
入り口の自販機にて瓶コーラを買う。
瓶はリサイクルするので返さなければならない。
スト2、AFTER BARNER、古いメダルゲームなどが並ぶ。
駄菓子、店内の雑誌にいたるまでレトロへのこだわりが行き届いている。
激レアなミニパチンコホール
一部屋を使ったパチンココーナーは快心の出来栄えになっている。
故障台は一台もなく全てに手が行き届いた状態だ。
設計者の思い入れが熱いオーラとなってフジオカの頬を打つ。
恐れ多い!ただひたすらに恐れ多い。
フジオカはかつて10年選手のパチプロだったが、残念ながらここまでの旧機となるとそのほとんどを知らない。
一部分かるのは、その機種の後継機をフジオカの現役時代に打ったという関わりからだ。
打った印象としては、
旧機種は基本的に釘構成が甘く、少し触るだけでプラスになる調整であること。
館内のどの台もあっという間に打ち止めになるほどに玉が出る。
極端な釘調整なしに、だ。
役物の台の当たりハズレに関わる重要な台の「クセ」は台の「寝かせ」に影響を受ける。
「寝かせ」とは玉を台の奥へと流すために台が倒れている角度のことだ。
この「寝かせ」が少なく、立っている台は役物内部の玉の動きが大きくなり、中央の当たり穴へと入賞しやすくなる。
現役時代は台の「寝かせ」とともに店の傾きまで気にして打ったものだ。
懐古趣味はさておき、
ここ「岐阜レトロミュージアム」には触れば火傷するほどの情熱が詰まっている。
博物館としては小さな方だが、レトロ好きは是非一度訪れて、込められた心意気に共感を示して欲しい。
岐阜レトロミュージアム
- 時間
- 10時~17時
- 会場
- 岐阜県山県市椎倉323
- 参加費
- 1時間500円
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