特定非営利法人おてらおやつクラブ・高山信雄さんインタビュー
「子どもの貧困」にお寺ができることとは?
これからの時代に必要な
地域の中でお寺の役割
食べものがない、相談できる人がいない、居場所がない…。そんな社会の「ない」と、お寺に「ある」おそなえもの、コミュニティ、場所をつなぐというアイデアをカタチにしてきた『おてらおやつクラブ』。その活動を通して高山さんは、現代に必要なお寺の役割についても考えている。
「駆け込み寺」という言葉が指すとおり、昔からお寺は地域コミュニティを担う拠点として機能してきた。「地域の方が抱えている人生の苦しみ、悩み。それに対する向き合い方を示す場所でした。ある意味でおてらおやつクラブの活動は、昔お寺が当たり前のようにやっていたことを、現代版にアレンジしたと言えるかもしれません」と話す高山さん。「これがお寺の役割の一つであることを知ってもらいたいですね。お寺は自分を見つめる場であるとともに、みなさんと一緒に文化を発信する場であり、そして地域の方に寄り添う相談所でもあるんです」。
貧困問題を解決するためにお寺ができること。それを地域の中で実践していけば、お寺の存在が広まり、お寺自体も活性化していく。そして貧困家庭はもちろん、お寺が多くの人の心の拠り所になっていく。「いまは寂しさを感じやすい時代です。心が苦しいとき、人生に行き詰まったときは、だれでも気軽に足を運んでほしいですね」と高山さんは笑顔で話す。
※筆者注)NPO法人おてらおやつクラブでは、食品や日用品の寄贈を募集しています。また、奈良の事務局や久遠寺では、月に一度の「おすそわけ」発送をお手伝いいただける方も募集中。詳しくは下記HPをご確認ください。
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